昨日は、日記にも書いたけれど、6時のタクシーを10分程待たせてしまって、広島空港へ。
7時35分発のJAL便・・・時々こういう状態があるが、
クラスJシートは満席、エコノミーシートは、ガラガラ・・・という状態だった。
こんな時には、クラスJを避けて、エコノミー3人掛けを広々と使った方が、
楽かも知れないな、なんて考えてしまう。
だが、年間、10万マイルのフライマイルのホルダーである、
どうでも良い見栄が邪魔をする。
さて、僕は、機内サービスの飲み物をお願いする時は、コンソメスープを頼むことが多い。
飲む度に、「美味しいなあ」と思うことがあれば、
「あれ?今日は薄めの味だな」「今日はスープが少し、冷めてるな」と思うこともある。
その日の体調によって、味覚が違うのだろうが、濃いめの味付けが好きな僕は、
その濃度が、他の人にとっては、濃いめで敬遠されそうな濃度でも、
僕にとって、ぴったしの時には、至福の時を過ごすことが出来るのだ。
だからといって、「今日のスープは薄いので、濃いものを下さい」
・・・なんていう、我が儘は言わない・・・当たり前だけど。
さて、昨日、優先搭乗で、Jシート一番で搭乗した僕は、
たまたま、席で出迎えてくれた客室乗務員・CAの方と、
エコノミーへ向かう乗客の方の列が途切れて、話せる状態になった時に、
素朴な疑問を投げかけてみた。
「あの・・・、スープって、粉末を溶かすんだと思うのですが、
入れるお湯の量は、ポットに目盛りとか付いていて、一定なんですか」
CAは、笑顔の状態をキープしていたが、多分、心の中では、
「朝っぱらから、どうでも良い質問だわ・・!!」と思ったに違いない。
でも、きちんと答えてくれた。
「目盛りとかは無くて、目分量なんです。」・・・
「そうか・・・、だから、作るヒトによって、味が違うという場合があるんだね」
「溶かした後に、味のチェックはしているのですが・・・。お好みと違いますか?」
「いいえ・・・、いつも美味しく頂いています。ちょっと、素朴な疑問を持ったものだから・・・」
広島空港を離陸して、水平飛行になってから、機内サービスが始まった。
先ほどのCAが僕の担当だった。
「若山様、いつもありがとうございます。お飲み物は・・・?」
「スープをお願いします。」
いつもの会話だが、2人の間には、思わず、笑顔になってしまう、不思議な空間があった。
飲んだスープは、僕にとって、十分に至福の時間を与えてくれるものだった。
あのCAが、気を利かせて、ちょっといつもより、濃いめの味で出してくれたに違いない・・・が、
一般の乗客からは、もしかしたら、
「今日は、濃いね」とクレームを受けたかも知れない。
そんなことを考えていたからか、あっという間に羽田空港へ着いたのだった。