カテゴリー : 若山博士の日常

アルカリイオン軟水【矢祭の水】

国内トップクラスの天然アルカリイオン軟水「矢祭の水」は、
約100年前の雨水が花崗岩を、100年かけて
ゆっくり浸透してきて地下水となったものだ。
pH9.1、硬度7.0 の数値は、確実に国内トップクラスだ。

実際に口に含んでみると、水の旨みが口に広がり、
スーッと入ってくる感じで、飲みやすい。
冷やさないで、常温で他の水と飲み比べると、
もっとその違いが良くわかる・・・
といっても、知るヒトは限られている。

ただ、飲んだ方々の反応が良く、
【本物の市場】にて、発売以来約2年間で、
ようやく広がり始めた矢先の3月11日の大震災・・・。
大きな揺れによって、水脈に濁りが生じてしまったため、
約2ヶ月半、濁りが収まるのをずっと待ち望んでいたところ
・・ようやく、元の澄んだきれいな水に戻ったとの報告があった。

水質分析、関係機関への申請を至急行って、
一刻も早く、また【本物の市場】で扱えるようにしたい。

発表のためだけの整理なら、不要だ

僕のバイオ関連の研究生活は、
紀文勤務3年目から2年間、派遣された
東京大学応用微生物研究所(現:東京大学分子細胞生物学研究所)
で始まった。

派遣2年目の1983年の日本農芸化学会関東支部が、
学会での口頭発表のデビューだ。
以来、醗酵工学会大会、日本農芸化学会大会を中心に、学会発表をしてきた。
データーを整理し、考察し、結論を導き、それをスライドにまとめ・・・
今はパソコンが発展しているので、発表の資料はまとめやすくなっているが、
当時は、スライドにまとめるだけでも大変な作業であった。
でも、大変な反面、学会での発表は、研究者としての晴れの舞台であるから、
楽しい作業でもあった。

さて、福島原発事故の対策統合本部で政府、原子力安全・保安院、
内閣府原子力安全委員会、文部科学省と東電の関係者が
一同記者会見を連日行っている。
この時の発表を見ると、発表用資料を作成するための、そのデーターの整理に、
膨大な人手と作業時間がかかっているのだろうな・・・と思う。
おそらく、最前線の現場でも、本部へ送るためのデーターを、
生データーから整理しているのだろう。
記者会見を見ていると、現場の緊迫感は伝わってこない・・・。
危機的な数字でも、淡々と読み上げる担当者・・・、
発表をこなしているだけ・・・と感じるのは僕だけであろうか・・・。

確かにきれいにまとまった資料を発表する事は大切かも知れないが、
いまやるべき、最優先は、データーをきれいに整理して発表する事ではなく、
刻々と出されるデーターを解析し、次の手を打つべく指示を出すこと・・・
これが、対策統合本部がすべきことだろう。

ショップチャンネルへの生出演は・・・

今日と明日、連続で、ラジオ放送の収録がある。
毎週日曜日朝7:45から8:00までの15分、
「若山祥夫 食の情報最前線」(ラジオ日本(AM1422KHz))だ。

今日は、東京ディズニーランド、東京ディズニーシーに伺い、
その運営会社であるオリエンタルランドの担当の方を
ゲストに迎えての収録となる。
テーマは、エンターテイメントと食・・・を考えているが、
現地に行って、臨機応変にするつもりだ。

明日は、夕方から、スタジオで、
全日空の担当の方をゲストに迎えての収録がある。
テーマは、現在、全日空がキャンペーン中の沖縄に関連付けて、
沖縄の食材を取り上げる予定だ。

明日の収録は、スケジュールがダブルブッキングとなってしまい、
前からの予定をキャンセルすることになった。
実は、明日の夜8時から、1時間、テレビショッピングの
「ショップチャンネル」で、
食べて若返ると評判の「インジュヴ」のコーナーに
生出演が予定されていたのだった。
開発者として、写真やビデオでの出演という形が続いていたが、
生での出演という、サプライズ企画だった・・・。
残念だが、次の機会を待つことにしようと思う。

研究開発に終わりは無い。

2001年3月、アメリカで、鶏の鶏冠を常温で酵素分解した
新素材について、発表し、その1ヶ月後から、アメリカに広がる原料となった。

以来、アメリカのみならず、ヨーロッパ、アジア、そして日本で、
食べて体の中から若さの源である、
ヒアルロン酸が体の中で増えたとしか考えられない、
喜びの声が多く聞かれるようになっている。

最近では、この素材の化粧品への応用も可能であることがわかってきている。

この素材の裏付けデーターを得ながら、更なる進化をさせようと、
日々、研究開発をしていて、得られる結果があれば、
いろいろな機会において、その結果を発表してきたのだった。

2001年から、10年が経過した・・・

そして、今年に入り、今までの途中経過をまとめて、2つの論文を投稿した。
一歩一歩だが、確実に、技術革新とその裏付けは進んでいる。

「鶏冠由来低分子ヒアルロン酸の化学組成と
ヒト肌への臨床試験による保湿効果」は、
近畿大学農学部紀要 第44号 に掲載された。

「シイタケおよび Flammulina populicola 培養への
低分子ヒアルロン酸を主成分とするニワトリ鶏冠分解物の応用」は、
日本きのこ学会誌へ投稿中だ。

常温酵素溶出【松の葉】に問い合わせ多数・・・

昨日のラジオ日本(AM1422KHz)、
「若山祥夫 食の情報最前線」(毎週日曜日朝7:45~)では、
大妻女子大学の大森教授をゲストに迎えて、食材は「松の葉」を取り上げた。

番組内では、
松の葉そのもの、
松の葉を粉末にしたもの、
松の葉を常温で酵素によって溶出したエキスを粉末にしたもの
・・・をそれぞれ持ち込んで、それらを口にしながら、
未来の食の姿について、語り合った。

番組終了後、常温酵素溶出松の葉のこと、
それとギャバロン茶を合わせて食べやすくした素材のこと
・・・などについて、ラジオ局に多数の問い合わせが多くあった、
ということを、夕方、Yプロデューサーから、お聞きした。
反応があるのは嬉しいことだ。

現在、「丸ごと 松の葉ギャバロン茶」(仮称)として、開発中で、
近いうちに、本物だけが集うサイト、【本物の市場】で、取り扱っていく予定だ。

次のラジオの収録が、明後日に決定した。
今回は、現地に伺っての収録となる。
伺う場所は、東京ディズニーランド、東京ディズニーシーの2箇所だ。

準備する時間が少ない、
どのようなテーマで番組を構成するかが難しい

・・・結構、難題が山積という状況だが、
ピンチはチャンスでもあるから、今日、明日の時間を大切に使って、
良い番組を作りたいと考えている。

【松の葉】の、食の未来の形

今日日曜日、朝7時45分から、ラジオ日本(AM1422KHz)で
「若山祥夫 食の情報最前線」がオンエアされる。
NPO法人 食の未来研究所所長として、
毎回、いろいろな分野のゲストの方をお招きし、
その方にあった食材や食の未来に繋がる食材、
健康に繋がる食の形・・・を取り上げて、
ゲストと共に、掘り下げていくというスタイルだ。

今日放送のゲストは、大妻女子大学大森教授だ。
取り上げる食材は「松の葉」・・・そう、あの松だ。
松の葉には様々な有効な成分が含まれているが、
実際に食す場面は少ない。

番組の中では、この松の葉の未来の形の提案・・・ということで、
松の葉を酵素の力で溶かしたものを、粉末化した素材を紹介する。
粉末化する前のエキスの形では、すでにドリンクの製品化に成功している。

粉末化したものを、実際にスタジオで、
大森教授、松川キャスターとともに、試食したが、
皆さんがこの素材の可能性に期待して頂けた。

特に、この素材と、大森教授開発のギャバロン茶低温微粉末素材
(これも未来の形として、今回試作してみた・・・)とを合わせた、
仮称「丸ごと 松の葉ギャバロン茶」は、
食べやすく、松の葉とギャバロン茶の有効な成分をたっぷり摂ることが出来る。
これまた、未来の食の形である。

是非、オンエアを聴いて欲しい。
現在、今までのラジオ放送のバックナンバーを、
NPO法人 食の未来研究所 のホームページからお聴き頂けるように、整備中だ。

トウガラシといえば思い出す・・・

ラジオ日本(AM1422KHz)で放送中の
「若山祥夫 食の情報最前線」(毎週日曜日の朝7:45から08:00)で
取り上げる「トウガラシ」、
収録は今日の午後からで、放送は22日の予定だ。
トウガラシは、ナス科トウガラシ属で、世界には、それほど辛くないものから、
劇辛まで、500種類以上のトウガラシが存在する。

その中で今回主として取り上げるのが、韓国のトウガラシだ。
今回のゲストが駐日韓国大使館 韓国文化院  姜  院長ということから、
そのように決めた。

韓国のトウガラシは、旨みと甘みの中に辛味があるので、
沢山使うことで、料理に幅が出る。

実は、僕はトウガラシが大好きだ・・・というより、
体質が、ある時からそのように変化したために
、あのトウガラシの辛味が好きになったのだった。

彼是、15年以上前、毎年、四川省の貴州省貴陽市に行って、
貴陽大学との共同で、研究素材の調整をしていたのだが、
初めての貴陽においてのトウガラシとの出会いが、
僕のトウガラシ好きを確立させたのだ。

そのトウガラシとの出会いは、「辣子鶏」という料理だ。

貴陽での最初の夜・・・
貴陽大学の関係者30数名が出席した歓迎会で、ほぼVIP扱い。
乾杯の後に出された料理が「辣子鶏」・・・
もちろん、その時はその名前さえ知らなかった。

空揚げされた中国トウガラシが、大皿の上にコンモリと・・・。
「トウガラシを食べるわけ?・・・」とよーく見てみると、
トウガラシの山の中にところどころ、
親指の先くらいの大きさの鶏肉が唐揚げされているのが見えてきた。

というわけで、食べるのを躊躇していると・・・
「客人が先に食べなさい・・」と促され
・・・スプーンでパクリ・・・。

そうして大量のトウガラシと少しの鶏肉が僕の口の中に入ってきたのだった。
入ってきた瞬間から、
生まれて初めての香り、痺れ(花山椒による・・・)、辛み、旨み、塩味
・・・さらに噛み進めると口の中に未知のワールドが広がり、
次いで、鼻、耳、毛穴・・・などへもの凄い衝撃と共に、抜けていく。
皆から「凄いね、君は辛さのナンバーワンだ!」と賞賛され、
いい気になって、その後もパクリパクリ・・・。

後で、皆の食べるのを見ていたら、辛さの本場・四川の方々は、
トウガラシを箸で上手く避けて、鶏肉のみを食べていたのだった・・・。
次の日は、体が大変なことになってしまったのだが、
その日以来、貴陽大学の方々からの「辛さのナンバーワン」なる称号をもらい、
トウガラシをどんなに大量に食しても大丈夫な体質をもらったのだった。

「辣子鶏」は、日本語で読み方を書くと、ラーズージー・・・だが、
実際には「ラーチーチー」と聞こえる。

福島原発からの放射性物質拡散はずっと続いている・・・

毎週日曜日の朝7:45から08:00までの15分間、
ラジオ日本(AM1422KHz)で「若山祥夫 食の情報最前線」
という番組を放送している。
NPO法人 食の未来研究所所長として、
毎回、いろいろな分野のゲストの方をお招きし、
その方にあった食材を取り上げて、
ゲストと共に、掘り下げていくというスタイルだ。

5月22日放送予定の収録が明日ある。
今回は、韓国文化院にお邪魔し、院長との対談となる予定だ。
取り上げる食材は「トウガラシ」・・・。

この収録の準備をしなくてはいけないのだが、
昨日は、入れ替わり立ち替わり、来客があり、
収録の準備は全く出来なかった。
今日中にかなりの部分まで仕上げなくてはならない。

昨年の9月5日から始まった番組だが、
明日の収録は、38回目の放送分となる。
一回一回の積み重ねは、大きなものとなるものだ。

さて、福島原発・・その1号機の水棺作業が進められていたが、
実際には、水がほとんど溜まっていないことが分かったという・・・。
ということは、燃料棒はむき出し状態だから、
とんでもないことが起きる筈だが、起きていない。
あるニュースでは、溶解した燃料が、容器の底に溜まり、
そこにわずかな水が存在し、温度上昇を抑制しているのではないか
・・・と言っていた。

・・・うーん、気分は重くなる一方だ。
今、一番の危機である、福島原発・・・
この安定化を国家非常事態宣言下で、目指すべきではないのだろうか。

ただいま、レンタカー利用中

東京の住まいから、仕事場への移動は、車を利用している。
仕事場は、都内・神奈川県に数ヶ所あるし、
「本物の市場」の農場や工場は福島県矢祭町、山梨県甲府市にあるし
・・・ということで、車の走行距離は多くなる。

そのマイカーだが、数日前から、レンタカーを利用している。
マイカーと同じ車種だから、違和感は無いのだが・・・。
マイカーはどこへ行ったか・・・、現在は修理工場で修理を受けている。
そう・・事故を起こしたのだ。
事故といっても、人身事故ではなく対物事故で、
某施設の駐車場に停めていた僕の車に、
相手方がぶつけた、という事故だ。

事故は10数年ぶりのことなので、最初は戸惑ったが、
加入している保険のオペレーターの方の親切なアドバイスによって、
警察を呼び、事故の処理をしていただいた。

どんな小さな事故でも、必ず警察を呼ぶこと・・・
ずーっと教えられてきたことを、
オペレーターの方によって思い出すことが出来た。
あとは、全ての事務処理を、保険会社、車のディーラーがしてくれる。

便利というか、助かる・・・、といっても、
事故は起こしてはならないし、巻き込まれたくは無いものだ・・・。

脱原発を目指したいものだ

中部電力が、昨日の役員会で、浜岡原発の運転停止を決定した。
政府からの停止要請を受けてのものだ。
僕は、要請レベルではなく、命令くらいの強制力を持って、
運転停止をして、まず、目の前にある国民の危機を
除いて欲しいと思っていたから、
中部電力の決定は、まずは良かったと思っている。

ただ、浜岡原発停止に伴う電力不足で、
政府が他の電力会社に、協力を要請する場面では、
協力するためには、原発を動かさないと・・・
と電力会社社長(確か・・関西電力・・?)が
回答している場面をニュースで見た。
浜岡原発を停止しても他の原発が新たに動くのなら、
危機の度合いは低くなるにしても、災害による原発事故の
可能性は無くならない・・・。

他の原発も、地震大国日本においては、
全て、想定外の災害に遭遇する危険があるのだから、
新たな運転は、するべきではないだろう。
そして、やはり、速やかに、中長期的な、脱原発に向かう道筋を、
国は考える必要があるのだろう・・・というより、
それをやらずして、日本の、いや、地球規模の将来は、明るいものではない。

原発による発電は、原子力という魔物を、
人類がコントロール出来るようになってから、
新たに考えるべきだと思う。

確率ゼロでない限り、地震はいつ起きても不思議じゃない

30年以内にマグニチュード8以上の東海地震が
87%の確率で起こると予想されていて、
今、最も危険とされている浜岡原発の運転を停止すべき・・という主張は、
以前より、各方面でなされてきた。

古長谷 稔 氏が書かれた、「放射能で首都圏消滅―誰も知らない震災対策」は、
浜岡原発が地震・津波によって、大事故を起こすと警告を発してくれていた。
福島原発の事故とその後の原子炉の状態は、
まさしく、この本に書かれているとおりとなった。

そんなわけで、福島原発の事故以降、浜岡原発のみならず、
すべての原発の停止を求める声が大きくなった。
福島原発事故が、終息の見通しがつかない現在、
原子力発電に対する賛成・反対は関係なく、
まずは、停止させないと、万が一、地震の連鎖が起きたら、
それこそ、日本は沈没してしまうという理由からだ。

だから、6日の夜に行った、浜岡原発の運転停止要請に関する
菅総理の記者会見は、評価された・・・
が、反面、単なるパフォーマンスという、意見も多かった。

政治に素人の僕なんかは、東日本大震災、福島原発事故・・・は、
国家非常事態に相当する・・・と今でも思っているので、
停止要請ではなく、停止命令にすべきで、
その命令は、浜岡原発のみならず、すべての原発に対して行うべきと考えている。
もちろん、電気の需要供給のバランスもあるから、
代替えの供給方法も考えながら、危険性の高い原発から順次の停止命令だ。

さて、政府の中部電力に対する、浜岡原発の運転停止要請を受けて、
中部電力は、結論を持ち越している。
本日、再度、役員会を開く予定らしい。
それはそうだろう・・・。
マグニチュード8以上の東海地震が生じても、安全であると、
国がその存在を認定してきているのだ。
さらに、中部電力は想定外の地震・津波による、福島原発事故を受けて、
津波対策を数年間で行っていくという方針も出している。

中部電力が要請を快諾しないことは、想定内だ・・・と
菅総理が言ったとも報道されている(5月8日、日経新聞)。
さらには、昨日のニュースでは、

他の原発は停止要請しない、
地震が生じる確率が高い浜岡原発は特別なケース・・・

と菅総理が、記者からの質問に答えていた。

地震は、確率の問題で生じる危険度が高くなるけれど、
確率がゼロでない限り、いつ何時起きるかは、誰にもわからないのだ。
現在も、放射性物質を垂れ流している、福島原発の現状を見る限り、
国のリーダーは、真に危機感を持って欲しい、
真にこの国の行く末を考えて欲しい・・・。
単なるパフォーマンスは不要だ。

実のある質疑応答なら、正しい議論が出来るハズ

昨日、緊急の記者会見で
総理が、浜岡原発の運転停止を中部電力に要請したと発表した。

この30年以内にマグニチュード8以上の東海地震が
87%の確率で起こると予想されていることを受けての決断である。

福島原発の事故以降、日本にある原発、
特に浜岡原発の運転停止の必要性は、
多くの識者が指摘してきたから、
浜岡原発の運転停止が行われれば、
国民の不安はかなり低減されるだろう。

発表後、記者からの質問があった。
正確ではないかも知れないが・・・書いてみる。

「今まで、中部電力は、マグニチュード8.0の東海地震が起きても、
浜岡原発は安全だと言い続けてきたが、
その安全宣言のどこが危険と判断した結果の運転停止なのか?」
総理の答えは・・「30年以内にマグニチュード8以上の東海地震が
87%の確率で起こると予想されている」

「運転の停止要請ということだが、もし、中部電力が断ったらどうするのか?」
総理の答えは・・「法律上の中止命令は出来ないので、
要請をした」

いずれも、答えになっていない。

この答えで、質問をした記者は満足なのだろうか。
このような問答で、記者会見をしたという、実績だけが残れば良いのだろうか。

真剣なやり取りの記者会見、
その会見に基づいた報道、
記者の意見・・・などを知りたいものだ。
そのことによって、国民の中でも議論が活発になるのではないか。

大きな夢の実現を目指す想いは、強い力を与えてくれる

僕の仕事、「研究開発」の基本は、体を動かして・・・
というよりは、頭を働かせて・・・ということが基本だから、
それこそ、寝ている間もフル稼働しているといっても過言ではない。

先人の教え→現状の把握→仮説の設定→検証→
現象の発見→検証→ブレークスルー→成果→評価
・・・こんなことを、それこそ無数にあるテーマにおいて、
日々、こなしている、、、と思っている。

勇気あるチャレンジ、
勇気ある前進、
勇気ある熟慮、
勇気ある後退、
勇気ある撤退

・・・の繰り返しの日々を過ごしているのかもしれない。

いや・・確実にそのように日々、過ごしているのだが、
それを支えてくれているのが、
胸に秘めた大きな夢の実現に向けた強い想いだと思う。

命に関わる重要なデーター公開、いくらなんでも、遅すぎる

昨日のニュースで知ったのだが、
原子力安全委員会のホームページで、
緊急時迅速放射能影響予測ネットワークシステム(SPEEDI)の
計算結果が公表されるようになった。

早速、見てみたが・・・3月11日の当日から、現在まで、
1時間毎の放射性物質の拡散の様子とその濃度がしっかり見ることが出来る。
こんなに、重要なデーターを、なぜ公開してこなかったか・・・。
政府の言い方は「国民に無用な混乱を生じさせぬように・・・」だ。
国民は馬鹿ではない。
自分の判断で情報を把握し、行動出来る。
データーが当初から公開されていたら、政府の3キロ圏、10キロ圏・・・
などの避難指示が有る無しに関わらず、
自分で、様々な対応が出来たであろう。
そのことによって、初期の大量被曝を防ぐことが出来たであろう。

このデーターの公開が50日以上にわたって、
また一番危険であった3月15日の大爆発後の数日間にわたって、
なされなかったこと・・・
これは、必ず糾弾されなければならないだろう。

国は、我々の命を守ってくれるものだと、
信じていた僕も含めた多くの方々は、
真剣に、国のあり方を考えなければならないと思う。

原発事故の終息無くして、何も進まない

世の中はゴールデンウィークだ。
例年なら、初夏を感じながらの楽しい一時を・・・となるわけなのだが・・・、
今年は、そのような気分になれないヒトが多いのではないだろうか。

原因は、福島原発事故が、まだ終息していない、
終息の目処も立っていない・・・ということにあると考える。

政府、原子力保安院、原子力安全委員会、東京電力合同の
記者会見が開かれるようになったが、
それぞれが、責任回避、責任のなすりつけ合い・・・
ばかりをしているように感じる。
記者からの質問もあまり迫力は無いし・・・。

福島原発の現場では、日々、壮絶な戦いが繰り広げられているのだろうが、
この記者会見を見ている限り、その現場での動きが伝わってこない。
毎日が、ただただ、過ぎ去っていって良いのだろうか。

テレビでは、コマーシャルが復活し始め、
バラエティー番組もほぼ普通に放映されるようになってきている。
だが、原発事故は現在もなお進行中であるということを忘れてはならないと思う。

力強い、復興への道のりを歩み始めるのも、
一刻も早く、原発周辺の地域を除染し、地元での安全な暮らしを再びするのも、
国民いや人類が再び、安心して暮らせるようになるのも・・・
福島原発の放射性物質拡散の終息と、
これからの原子力利用の道筋を付けること、
今ある原発のひとまずの停止をすること・・・がはっきりしてからのことである。

福島原発の終息が今最も重要な、緊急な課題であるこの時期に、
この課題の解決に先頭に立って、現場の士気を高め事に当たり、
終息への道のりを示し、国民に明るい希望を与えねばならないこの時期に

・・・我が国のリーダーは、家族で、外食を楽しんだという。

そんなニュースを見て、なんとなく、
居たたまれない気持ちになるのは僕だけなのだろうか・・・。

「原発事故にどう立ち向かうのか?」講演会報告

先月26日の午後と夜、2回にわたって、
緊急の博士講演会を、僕が所長をしている、
NPO法人 食の未来研究所 主催で行った。

演題は、「今ある危機! 原発事故にどう立ち向かうのか?」だ。

急に開催が決り、しかも平日開催にも関わらず、多くの方にご参加頂いた。
参加費を2000円いただいたのだが、お約束通り、
当日の募金も含めて、全額を、
昨日(2日)、あしなが育英会「東日本大地震津波遺児への募金」へ、
寄付させて頂いた。

総額、236,853円。
NPO法人 食の未来研究所のホームページでもご報告させて頂いている。

あしなが育英会への寄付は、僕の一存で決めさせて頂いたが、
それは、僕とあしなが育英会との深い繋がりがあるからだ。
僕は、5歳の時に父を交通事故で亡くしている。
交通遺児として、育ち、高校・大学へは、
今は、あしなが育英会に引き継がれた
「あしなが運動」による交通遺児育英奨学金で、行くことが出来たのだった。
大学卒業後は、あしなが育英募金を、町で見かければ、募金をさせていただき、
また、あしながおじさんとして、僅かではあるが、災害遺児の進学の
お手伝いをさせていただいている。

あしなが運動で、高校・大学へ進学できた先輩・後輩には、
著名な医師・国会議員・大学教授・弁護士・芸術家・経営者・・・など、
優秀な人材が多い。
僕なんかは、まだまだその域には達しないけれど、育ててくれた、
あしなが運動を継承している「あしなが育英会」の
少しでもお役に立てればと日々思っている。

子ども達は、環境を簡単には選択できない・・・

昨日は、参議院の予算委員会があった。
昨日も、数多い質問の中で、一般人が年間に被曝して良い
限界人工放射線量を1年間当たり1mSvから20mSvへ引き上げた事の是非、
さらには幼児や小学生にまで限界値を引き上げることの是非・・・
が問われていた。

政府側の回答は、相変わらず、
原子力安全委員からの助言に基づいているから、
安全であるということに終始していた。

聞いていて、どうも当事者意識にかけていると強く感じた。
実際に、放射線被曝への不安を抱えている周辺の住民の方の身になって、
考えて欲しいものである。

もし、自分の家族や子どもが当事者なら、どうしたのだろうか。

昨日、国会で、政府側の答弁をした、
総理はじめ各大臣、原子力安全委員会委員長、東電の社長・・・
自分の小学生の子どもを、放射線量の高い地域に住まわせ続け、
基準を引き上げられて「安全」とされる、学校へ通わせ続け、
地産地消の名の下で基準値以下とは言え、
汚染された食材で作られた給食を食べさせ続け、
同じく汚染された水道水を飲ませ続け・・・
そんなことを、平常心でできるのであろうか。

将来ある子ども達を、空気から、食から・・・
外部被曝、内部被曝に曝し続けてはならないと考える。

引き上げた基準値以内だから安全・・・は、本当か?

今日からもう5月だ。
日が経つのは早い・・・一時一時を、充実させて生きることが、
充実した人生に繋がっていくはずだから、
無駄な時間の使い方はしたくはない・・。

さて、昨日の報道から・・・、
相変わらず、原発の問題を取り上げなければならないことが残念だが、
原発問題の終息が無い限り、無理なのかも知れない。
報道を聞けば聞く程、見れば見る程、何とも言えぬ腹立ちを感じるのである。

一昨日の、小佐古東京大教授の内閣官房参与辞任の記者会見を受け、
昨日の国会では、一般人が年間に被曝して良い
限界人工放射線量を1年間当たり1mSvから20mSvへ
引き上げた事の是非が問われていた。
総理はじめ、閣僚の答弁は、
「原子力安全委員会の指針に基づいて決めている・・」
「特に児童の健康状態を注意深く見守っていく・・」など、
責任転嫁、楽観・・・に終始していた。
通常の限界被曝放射線量を20倍に引き上げたということは、
リスクも20倍になったと考えるのが普通だ。
そもそも、国際的な基準で、長年、決められてきた基準を、
簡単に引き上げて良いのだろうか・・・。

さらには、昨日のニュースで、福島など1都4県で23人の母乳を
調査した結果、7人から微量の放射性物質を検出したと、
厚生労働省が発表したというニュースがあった。
3月11~14日の間に原発から30キロ圏内にいた1人から
1キログラム当たり放射性ヨウ素3・5ベクレル、放射性セシウム2・4ベクレルを検出。
ほかにも現在、茨城県内に住む5人と千葉市の1人から
8・0ベクレル~2・2ベクレルの放射性ヨウ素を検出したという。
いずれも、牛乳・乳製品の暫定規制値である
放射性ヨウ素が1キログラム当たり100ベクレル、
放射性セシウム200ベクレルからみれば、
基準値の10%未満だから、乳児がその母乳を飲んでも、
「乳児の健康には影響がない」というのが、厚生労働省の見解だ。
でも、この基準値も、福島原発事故後に、
放射性ヨウ素、セシウムともに、10ベクレルという基準を
大幅に引き上げたものだ。

本当に、この国は、これからを背負っていく若者達や、
国民の命をどう見ているのだろうか。
こんな姿勢に、放射能安全学がご専門の、
小佐古東京大教授は嫌気がさしたに違いない。

限度の数値を変えるなら、根拠を示すべきでは?

昨日、内閣官房参与の小佐古東京大教授が
辞表を提出なさったというニュースが流れた。
ニュースでは、記者会見での様子が短く流れただけだったが、
原発事故に対する政府の対応を「場当たり的」と批判され、
特に小中学校の屋外活動を制限する限界放射線量を
年間20ミリシーベルトを基準に決めたことに異論を唱えられたと言う。
内閣官房参与に就任されたのが、3月16日だというから、
政府が今回の原発事故の特別処置として、
様々な基準を変更してきたことに、異論を述べてこられたのだと思う。

僕は、福島原発事故が起こるまでは、原発は安全だと信じていて、
しかも原子力そのものに対しても素人同然だ。
だが、事実関係を見れば見る程、「これで良いのかな?」と思うのだ。

1mSv・・・これは、従来、決められていた、
一般人が年間に曝されて良い人工放射線の限度だ。
この数値が、今回の事故後、20mSvに引き上げられている。
今では、20mSvという数字だけが、大手を振って世間に出回っているけれど、
それまでの被曝限度は、年間1mSvなのだ。

実際に、健康被害が有る無い、直ちに有る無い・・・の話ではない。
ずっと、1mSvが限度の値・・・とされていたのに、
今は、20mSvで大丈夫となっているのだ。
しかも、老若男女関係無しだ。
健康被害が出てくるのは何年も先だから、良いとでも言うのかな・・・。

原発からの放射性物質の拡散が終息すれば、復興が進み、
希望ある未来が開けていくだろう。
この時に主役になるであろう、児童や若者を、今、守ることが、
我々大人の、そして、政府の役割ではないか。

小佐古東京大教授は昨日の辞任会見の中で、
「限界放射線量を年間20mSvを容認すれば私の学者生命は終わり。
自分の子どもをそういう目に遭わせたくない」とも述べられたらしい。

専門家は、1年間に曝されて良い人工放射線の限度を
引き上げてしまったことの危険性を、知っているのではないだろうか。

未来の食へ繋がる、研究開発には終わりはない。

昨日の「若山祥夫 食の情報最前線」
(ラジオ日本 AM1422KHz 毎週日曜日朝7:45から8:00まで)
の収録は、夕方18時からの予定が、30分程遅れての開始となった。

かなり時間的には厳しいものとなったが、
ゲストは、マスコミへのご出演が多く収録の場数を踏まれている、
大妻女子大学大森教授だったので、
プロデューサーからのダメ出しが極端に少ない、スムーズな収録となった。

収録の合間と収録語の時間で、
大森教授とたっぷり打ち合わせが出来たのも良かった。

今年も、共同研究を続けさせて頂くつもりだが、
面白く有意義な研究データーが続々と得られている。
どれもが、食の未来へ通じる基礎的なデーターだ。

僕の研究の元は、食の素材で、その素材に対して、
熱をかけずに酵素の力で、処理をして原料化する。
この全く新しい原料に、更なる付加価値を、研究開発データーで付加していく。

鶏の鶏冠、サメの軟骨、アガリクス、霊芝、桑の葉、
松の葉、ユズの皮、ミニトマト、イチゴ・・・などがすでに完成している。
いずれも、付加価値を裏付けするデーターが日々得られている。
今チャレンジ中なのが、昆布の完全分解素材の開発である。
研究開発には終わりは無いのだ。

講演会「原発事故にどう立ち向かうのか」

昨日は、午後1時からと午後6時からの2回にわたって、
NPO法人 食の未来研究所主催の講演会
「今ある危機!!原発事故にどう立ち向かうのか?」を行った。

急に決まった講演会にもかかわらず、多くの方にお越しいただいた。
講演を進めるにつけ、話し手の僕自身が、原発の現在の対応や、
今までの施策に対して、かなりの怒りモードになってしまった。

「食の未来研究所って、反政府運動をしているの?」
・・・なんて思われてもいけないので、言い訳はキチンとさせていただいたけれど・・・。

僕は原子力については素人だから、
聴きに来てくださった方々と一緒に勉強させていただくということで、
講演をさせていただいたのだが、
僕の言いたいこと、怒りモードのわけは、十分にお伝えできたと思う。

地方の方々からも、
「是非、聴いてみたかった」「こちらでも講演会をしてください」
・・・などの御声も多数聞かせていただいている。
これからももっと、勉強して、内容を深くしていこうと思う。
今日は、明日のラジオ収録の準備に時間をかけるつもりだ。

原発が終息すれば、国民はまずは前向きになれる。

今週は、今日の2回の講演会、明後日28日には、ラジオ番組の収録・・・と、
神経と時間を使う仕事が相次いで行われる。

講演会は、僕が所長のNPO法人 食の未来研究所主催の講演会、
ラジオ番組収録は、毎週日曜日朝7:45から8:00までの
「若山祥夫 食の情報最前線」(ラジオ日本 AM1422KHz)の収録だ。

今回の講演会は、1時間強の講演、
ラジオ収録は、15分番組1本あたり、約30分強の収録となる。

それぞれ、時間はそれほどでもないが、準備にはその時間の数倍は優にかかってしまう。
この準備というか、勉強の内容が深ければ深いほど、実際の内容が深くなり、
また、オリジナリティーも生まれてくるようだ。
だからこそ、準備の手は抜けない。
仕事も遊びも、事前の準備にかける時間が多ければ多いほど、
結果の満足度が増すのだ。
だから、生きている限りは、一瞬一瞬を大事にして、
前向きに生きていきたいと思うのである。

この前向きの生き方というのは、人間の生きる根本である「免疫力」をアップさせる。
免疫力が強いと、外敵と戦ってくれる力が強くなるのだから、
病気になりにくいし、風邪も引きにくい
・・・が、常に前向きに生きていると自負している僕が、
先週末から、鼻声になり、喉が痛くなり・・・完全に風邪。

免疫力を高めることで評判の、僕が原料から開発した、
食の未来の形の一つである「ウィルパワー」(アガリクス、霊芝 完全溶出ドリンク)を、
飲み続けたので、鼻声はそのままだが、体調は良く、
講演会、ラジオ収録の準備を進めることができたのだった。

でも、前向きで免疫力の強さを維持できていると思っていたのに
・・・なんでだろう・・・と考えたときに、原因がわかった。
原因は、福島原発事故が終息に向かわない、何とも言えぬ閉塞感・・・これしかない。

東電が発表した工程表・・・時間かけ過ぎだ。
国力を総動員して、早期終息を目指すべきだ。
原発が終息しない限り、日本国民は前向きになれないのではないだろうか。

原発事故の対応は国民目線で実施して欲しい

明日、26日に午後と夜の2回にわたって、講演会を行う。

「今ある危機! 原発事故にどう立ち向かうのか?」
・・・なんていう凄い演題で、結構プレッシャーを感じるのだが、
事務局によると、お越しいただける方々が多いと聞いているので、
講演を明日に控えて、更なるプレッシャーを感じている。
さらには、今回の、新横浜での講演会に引き続いて、
各地での講演会開催の要望も来ていることも、
プレッシャーの要因となっている。

・・・というわけで、講演に向けて準備を進めているのだが、
3月11日の大震災、大津波災害によって、引き起こされた福島原発事故、
その後の放射性物質の拡散、政府・原子力保安院・安全委員会・東京電力
などの対応や発表・・・などを調べれば調べるほど、
この原発事故とその後の対応は、大人災として、
後世語り継がれるかもしれない、と思えるのだった。

僕より遥かに頭が良い、政府・原子力保安院・安全委員会・東京電力
などの当事者は、事故発生以前に言っていた内容、
事故発生直後に言っていた内容、
事故発生から現在に至るまでに言ってきた内容または実施した内容
・・・をしっかり検証してみると良い。
逆に頭が良いから、検証されても検証しても、いわゆるシッポは出ないのかな・・・?

事故の対応が、本来なら国民の命を守り、将来の国の形を守り、
原発の安全神話の崩壊を語っていくものでなければならないのに、
自分たちの責任の極小化、原発事業の将来にわたる継続化・・・
しか考えていないのではないだろうか・・・と思えてしまう。
常に、国民を主体に、国民目線で考えて欲しいものだ。

研究開発に終わりは無い

アメリカ市場を中心に広まっている
美容健康サプリ原料「Injuv」は、
僕が素材そのものから熱をかけずに酵素の力で作り上げた
オリジナル原料だ。

2001年3月にアメリカで発表して以来、その名の通り、
体の中から(Internal)+ 若返る(Rejuvenate) = Injuv
とその体感の強さから評価されている。

2001年以来、美容健康サプリ原料「Injuv」そのものの成分分析、
応用研究などを、アメリカや国内の研究機関と重ねてきている。
約10年経った現在、どうして多くの方が、
「Injuv」を口にすることで、多くの喜びを体感できるのかという
メカニズムの解明に結びつくような基礎研究データーを
得ることができてきた。
これからも進化させるべく、努力していくつもりだ。

さて、この美容健康サプリ原料「Injuv」は、
日本からアメリカに輸出されているのだが、
評判が良く、昨年秋ごろより、輸出量が増えてきている。
そんな矢先の、福島原発の事故による放射性物質漏れ・・・
日本国内の流通のように、放射線量が基準値以下である・・・
ということでは、輸出は成立しない。

原発事故以前のものであっても、日本・・・
という生産地が付いているだけで、
世界各国からの信用が失われてしまった。

そんなわけで、Injuvに関しては、アメリカ当局とのやり取りで
急遽、放射線量=ゼロ の証明を取り、対応することができた。

明日のことさえ、簡単には予測できないくらいダイナミックな
動きの中にある現代社会において、
場面場面で機敏に対応していくには、
研究開発・技術開発を絶え間なく進化させ続けなくては
ならないと考えている。

税金は正しく国民主体で使われるべき

昨日の午後は、ショップチャンネル(テレビ通販)の本社にて、
打ち合わせがあった。
ショップチャンネルで2003年からずっと定番として販売されている、
美容健康サプリ「インジュヴ」の打ち合わせだ。
この「インジュヴ」の主原料である、
Injuv(インジュヴ)を僕が開発し、
2001年以来、これまた定番で、今日に至るまで、
アメリカの市場で広まっているのだ。
開発者冥利に尽きるのだが、5月のオンエアでは、
僕が生で出演する話が進んでいるのだ。
どうなることやら・・・、ちょっと心配だけれど、
実際に原料そのものを開発した本人が表に出ることは
滅多にないことだから、インパクトは大きいかもしれない。
放送予定日は5月19日だ。

さて、未曾有の大災害から一ヶ月半が経とうとしているが、
この復興のための資金を確保するために、
復興増税が検討されているという。
復興が早くなされて、新たなる日本として、歩み始めることは、
誰もが認めるところである・・・が、
今まで散々、税金の使い道が疑問視されてきたことを考えると、
復興という名のもとの、増税には、無条件で賛成はできない。
復興税が正しく使われ、国民の望む真の復興につながるような、
仕組み作りを並行して整備してもらいたいものだ。

未曾有の大災害をきっかけに、国民一人一人が主体性を持ち、
自分の国の形をしっかり考えていけるようになりたいものだ。

原発に代わる発電を、国民主体で考える

昨日の午後、僕が紀文食品に勤務時代から
お世話になってきた、保険のセールスのKさんが、
その支社長、支店長とともに事務所に来られた。
支社長の新任の挨拶だったが、
どうしても、話題は、3月11日の大震災と
今進行中である原発事故のことになる。

Kさんは神奈川県の鎌倉に住んでいる。
東電が行った計画停電の時には大変だったらしい。
計画停電が予定されていても、実施されなかった地域が多い中で、
鎌倉は何度も実際に停電があったという。

Kさん曰く・・・
「オール電化にしていたものだから、寒い、調理出来ない、暗い
・・・何重もの不便を強いられた」
「今年の冬に備えて、昔の石油ストーブを買い、ガスコンロも考えたい」
・・・。

そういえば・・・計画停電はどうなったのだろう・・・。
あれだけ、電力が不足するとのことだったのに。

聞くところによれば、理論的には、原発による発電が無くても、
夏場のピーク時の電力は確保できるという数字があるらしい。
東電の計画停電は、「原発を止めると、こんなに不便となりますよ」
という脅かしだったとまことしやかに囁かれてもいる。

原発の推進をこれからも進めていくのか、
新エネルギーに移行していくのか・・・真剣に考えたいものだ。
電気会社の損得計算、経営効率計算・・・で、
エネルギー政策が左右されてはならないと考える。

データーの見方も自己防衛につながる

かれこれ、約30年前のことになるが、
僕の横浜国大工学部の卒業研究のテーマは、
「微量有害物質ニッケルカルボニルの測定法」というテーマだった。

タバコを吸う時、空気中に存在する微量のニッケルと、
タバコの葉の燃焼する時に生じる一酸化炭素が、
反応して、ニッケルカルボニルが生じ、
このニッケルカルボニルが発がん誘発を行うという、
ロシアの論文を見つけたのが、テーマとなったきっかけである。

タバコの喫煙で、発生するニッケルカルボニルは、微量だ。
この微量なニッケルカルボニルの測定法を確立する研究が
卒業研究となったのだった。
このニッケルカルボニルは、穏やかな加熱で、分解され、
ニッケルと一酸化炭素に戻るので、このことを利用して、
分解して生成された、ニッケル量を測定し、この測定値から、
ニッケルカルボニル量を決めるという測定法の確立を目指した。

かなりの低濃度まで理論的には測定できる測定機
(・・・といっても、実験レベルの簡単なものだが)を
組み立てることが出来た。
この測定機にタバコをセッティングし、喫煙状態を作り、
そこから発生されるニッケルカルボニルの量の測定を目指した。

結果は・・・測定法がダメだったのか、測定機が不具合だったのか・・・
は考えたくないので・・・、結果は、タバコの喫煙で生じるであろう
ニッケルカルボニルの量がごく微量過ぎて、測定検出限界以下だったようで、
理論的には、検出できるはずなのだが、
どんな条件でも「不検出(検出限界値以下)」となってしまった。
理論的には、ニッケルカルボニルが発生しているはずだったのだが・・・。
仮に、30年間にわたって、この測定法の確立を目指していたら、
技術革新が進み、測定の精度が上がり、
かなりの微量でも検出できるようになっていたかもしれない。

原発事故によって拡散された放射性物質・・・
様々な機関で測定がおこなわれているようだが、
測定機の検出限界数値は重要だ。
僕の卒業研究と同じように「不検出」という名の下の、実は存在している
・・・ということがあるからだ。

未曾有の大震災・大津波・原発事故・・・
政府の対応を見るにつけ、自分自身で情報を収集し、
自分自身の判断で行動することの大切さを学んだ気がするが、
データーの読み方も、情報収集の中では大切だ。
安全基準値以下=ゼロでは無い、基準値以下の測定結果を示すべき・・・、
不検出(測定限界値以下)=検出限界の数値は?
検出限界の数値に近い量が存在している可能性は否定できない
=ゼロでは無い・・・、

データーを出す側の都合の良い考えで出されたかもしれない
データーの存在があることを意識する必要があると考える。

安全基準を引き上げて、人体実験・・・?

僕は、NPO法人 食の未来研究所で、食の未来の形を考え、
原料そのものから、ヒトのからだが心底喜ぶ食品を開発している。
昨日は、新たな形を示して行くべく、開発の打ち合わせを中心に行った。

原料開発の元となるものは、植物・野菜・果物・きのこ・肉・魚・・・
などの食の素材である。
それらを出発点として、
食の素材の中の栄養成分は一つも捨てずに、「丸ごと」で、
食の素材の中の有効な成分は、「使いやすく」するために、
酵素の力で加工をしていく。
多くの方々が実際に喜んで頂ける原料、
その原料に基づく食・・・が出来上がってきている。
食の素材が、基となっているので、これからは、
放射性物質の存在もしっかりと視野に入れていかねばならない。
安全・安心の提供は、食に携わるものにとって、一番の責務である。

さて、政府が、福島原発での作業に当たっている
現場の作業員の方々の被曝限界放射線量を、
引き上げようと検討しているという。
???だ!
聞くところによれば、この国家非常事態の福島原発の事故処理に
当たっている方の人数は、500人程度という。
この方々が、4基の原発の処理に当たってくれている。
おそらく、被曝線量を確認しながら、交代交代で、
慎重に作業を進めてくれていると思うのだが、
500人という人数の少なさ・・・
単純に考えて、こんな少なくて、
これから続く膨大な作業が進んでいくのだろうか、と考えしまう。

劣悪な作業環境、劣悪な食事状況、劣悪な休息状況・・・。
500人を増やすことができないのだろうか・・・
この方々に代わる要員の確保が出来ないのだろうか・・・、

この方々の被曝線量限界値の基準を現在の、
250ミリシーベルトから、さらに引き上げることを検討しているという。
引き上げる代わりに、健康状態の変化を数十年にわたって
しっかり経緯観察して安全には配慮するという・・・
でも、これって、態の良い、放射線障害の人体実験?って
考えてしまうのは、僕だけだろうか。

それと、忘れてはいけない事実がある。
今の政府は、この作業員の被曝線量基準をはじめとする、
安全基準を勝手に、自分の都合の良いように、変えてしまうということだ。

安全基準は、科学的な根拠に基づき、国民の命を守るために、
国際的に、または国単位で、決められているものだ。

現在の現場作業員の被曝基準である、250ミリシーベルトは、
原発事故以前に決められていた、100ミリシーベルトから引き上げられたものだ。
この250ミリシーベルトをさらに引き上げようとしている・・・。

作業員の被曝基準を250ミリシーベルトに引き上げた時に同時期に、
一般市民の被曝限界基準を1ミリシーベルトから20ミリシーベルトに
引き上げたことも忘れてはならない。
しかも、この一般市民の考え方には、幼児・子ども・大人・男女・・・の区別はない。

水や、野菜(魚や畜産は野菜に準じる)に含まれる、
放射性物質の放射能力の安全基準は、
水が10ベクレルから、300ベクレル(幼児は100ベクレル)に、
野菜は370ベクレルから2000ベクレルに、
あっという間に引き上げられたことも、決して忘れてはならないだろう。

安全基準は、生命を守るための基準であるのだから、簡単に変えてはならない。
基準を何の根拠も示さない中で、勝手に変えていくような政府・・・信用できるだろうか。

枝野官房長官が、厳重な防護服に身を包んで南相馬市を視察したのは、
17日だが、南相馬市の方々に住んでも安心です・・・と強調した本人が、
住人はマスクもしていない人が多い中で、
厳重な防護服、しかも、車から降りた時間はわずかに数分・・・
自らが、「実は、こんなに厳重にしないと、身の危険があるのだよ」
と強調しているとしか思えない。

国民は、本当のことを知らされず、命を守ってもらえず・・・
こんなことで良いのかな?
せめて、我々自身で身を守ることが出来る、
原発からの風の向き、風の強さ、放射線量・・・刻々と、発表して欲しい。
なぜ、公表しないのか?

今だからこそ!浜岡原発を即刻止めて欲しい。

昨日、打ち合わせのため、東海道新幹線に乗って、静岡を目指した。
最近の移動は、飛行機が多いのだが、さすがに、静岡方面だと、
新幹線が便利だ・・・当たり前だけど。

乗っていて、時速が増すに従って、フト頭を過ぎる・・・
「今、もし、首都圏直下型、もしくは東海地震が起きたら・・・」
そんな地震が、新幹線の直近で起きたら・・・
今、乗っている猛スピードの新幹線・・・どうなってしまうのだろう、
福島原発事故によって、いわゆる安全神話がものの見事に崩れ去った現在、
新幹線の安全神話も簡単に吹き飛んでしまうことは、十分に予想される。
そして、グニャグニャになって吹っ飛んだ結果を持って、
「想定外の地震規模だったので、
新幹線の安全設計がその規模に対応出来なかった・・・」
なんていう、想定外理論で簡単に終わらされるのだろう。

もうひとつ・・・静岡が抱える大きな大きな大問題、
浜岡原発のことが、静岡に近づくにつれ、
また、そのそばを、通りすぎるにつれ、大きな恐怖感と共に、
様々な情景が頭を過ぎるようになってきた・・・。

3月11日の大震災以降、福島原発の事故を目の当たりにして、
原発を推進する、しないという議論は、一旦お休みにして、
全国の原発を全てストップし、福島原発事故の対応にあたるべし
・・・と多くの専門家が言ってきているが、電力会社はもちろん、
本来なら、超法規的な手段を使ってでも、
国民のそして国家そのものの安全確保のために、
一旦、全部の原発をストップさせねばならない政府も、
まったく聞く耳を持たない。

福島原発から拡散・飛散してくる放射性物質を少量とはいえ、
東京で浴び続けている現在、僕は、その対抗策として、
免疫力をあげるべく、
免疫が下がってしまう、全国の稼働中の、原発のこと、
特に最も危険と言われている浜岡原発のことは、
考えないようにしてきたが、昨日は、駄目だった・・・。

福島原発事故の数日後、静岡の知人のOさんが、
そのOさんの親戚が書かれたという本を紹介してくれた。
東海地震が起きた時に生じる、浜岡原発での事故のこと、
その事故で、首都圏が消滅してしまう恐れのあること・・・が書かれている。
今、現在進行中の福島原発事故をそっくり正確に予想している内容だ。
三五館刊「放射能で首都圏消滅」古長谷稔著だ。

これを、読んだ時には、背筋が寒くなったわけなのだが、
昨日は、その浜岡原発に近づいて、さらにその恐れを強く持った。
昨日、国会で、原発問題の集中審議が行われていたが、
国を引っ張る議員全てに読んでもらいたいものだ。

百数十年に一度の割合で、繰り返し、何度も発生してきている東海地震・・・、
直近は、すでに150年にわたり、起きていない東海地震・・・、
今すぐにでも起きて不思議がない東海地震・・・、
今までの150年間に起きていないのが不思議なくらいの東海地震・・・、
中部電力が想定している規模からはずれた、
想定外の大地震になる可能性がある東海地震・・・、

この東海地震の影響、引き起こされる津波の影響を直に受ける浜岡原発・・・、
浜岡原発を止めても、電力不足にはならないとわかっている浜岡原発・・・、

だれがどう考えても、また、原発を推進していても、原発に反対でも、
今、この現在の国家の危機的状況下では、
即刻、一旦停止すべきと考えるのが普通ではないか。
この判断を邪魔するものがあるとしたら、
国民の命を人質にした利益追求の心か、
国家転覆を謀る確信か・・・でしかないのではないか。

昨日の国会で、まずは、即刻、この浜岡原発の停止!・・・
を求めたのは、僕が気付いた限り、社民党の福島みずほ党首しかいなかった・・・。

もう、これは、主権者である国民が、大きな声を上げなければ、
事態は動いていかないのではないか。

今からでも遅くない、原発事故の終息は、国主導ですべきだ。

昨日、東電が福島原発事故収束への工程表を示し、
原子炉を安全な状態で停止するのに6~9カ月かかる、
との見通しを明らかにした。

その発表後に、経済産業相が、その工程表を基に、
避難者の帰宅判断を6~9か月後をメドとなる、
との見解を発表したのだから、政府も認めたのだろう。

だが、ほとんどの国民は、「そんなに時間がかかるのか・・・」
と思ったに違いない・・・少なくとも、僕はそう思った。

現在の福島原発の1号機から4号機の状況、作業の状況、作業環境・・・など、
まったく知らないけれど、いつ、放射性物質が大量に拡散するかもしれない・・・、
いつ、放射性物質に汚染された食や水が出荷停止や摂取制限になるかもしれない・・・、
などの恐怖を感じながらの毎日があと最低でも6カ月かかるのか・・・
という閉塞感が、重くのしかかってくる。
避難地域の方々は、その思いがもっと大きいだろう。
原発周辺の数十キロ圏内の、復興に取りかかるのも大幅に遅れるのだろう。

我が国のリーダーは、笑みを浮かべながら、記者団の前で、
「やっと、少し前進・・・」なんて、のんきなコメントを出していた。

国は何をしているのだろうか。
この国家非常事態とも言える状況の終息を一企業に任せておいていいのか・・・、
一企業に任せているから、こんな工程表しか出ないのではないのか・・・、
いくら公共性のある大企業であっても、企業は企業だ。
原発の終息のための作業に、コストを考えるのではないか・・・、
素人の僕にはそう思える。

国がそれこそ権力を使って、国が責任を持って、
お金、ヒト、知恵・・・を投入し、場合によっては、法律の壁なども取り払って、
原発の鎮静化に全力を傾けるべきではないのか。
さらには、原発を鎮静化させることに並行して、
放射線量が徐々に沈静化している状況を見ながら、
避難対象地域の方々が一刻も早く帰れるように、
除染作業を国の責任でするべきだ。

時間は有限だ。
今日は、国会で、集中審議があるらしいが、国家非常事態だという意識を持って、
知恵を出し合って欲しい。
保身や、地位へのしがみつき・・・国民はしっかり見ている。

それと、忘れてはならないのは、現場で、東京や福島県庁から、指令を出され、
現場で、放射線被曝の恐怖と闘いながら、それこそ、不眠不休で働いてくれている
方々のことだ。
政府や東電は、この方々の氏名、写真を公開すべきなのではないのか。
どんなに過酷な作業環境が続いているのだろうか・・・想像すら出来ない。
この方々だけに最低でも6カ月をお任せするわけにはいかないだろう。

今からでも遅くない、原発事故の終息は、国主導ですべきだ。

科学的根拠無き基準の変更は許されない。

当たり前の話だが、科学は数値的な裏付けがあって、成立している。
その様々な数値的な裏付けに沿って、様々な規制や基準が作られ、
社会生活は成り立っている。
だからこそ、たとえば、政府という名の大きな権力で、
科学的根拠に基づく数字的な基準を簡単に変更してはならないと考える。
基準を変更するなら、新しい知見に基づく科学的な根拠に基づかねばならない。
今回のまだ進行中の福島原発事故において、
人類の健康に多大な影響を及ぼすであろう様々な基準が
簡単に変えられている現実・・・これは決して見逃してはならない。

さて、昨日、福山官房副長官が「計画的避難地域」に指定する方針を決めた、
福島県飯舘村を訪れて住民に説明をしたという。
飯舘村は、原発事故が発生した当初から、30キロ圏圏外地域ではあるが、
福島原発からの、風下になる割合が高い地域とされていた村である。

なぜか、気象庁は福島原発からの風向きや風速情報の
国内での情報を事故以来、かなりの期間、公表しなかったが、
気象庁のデーターを参考に、各国が風向きのシミュレーションをして、
その結果がインターネットで流れたのだった。
気象庁は、花粉の飛散データーはあれほど流すのに、
原発事故において、最も大切な放射性物質の飛散予測を公表しなかったのだ。
このことは、原発事故が終息後に、議論になることだろう。

さて、昨日の、飯舘村における現地説明や、マスコミへの発表によれば、
計画的避難地域にする根拠が、現状のまま暮らしていると、
年間の累積被曝量が基準を超えるというものだ。
住民への説明では、裏付けとなるデーターを示しているのかも知れないが・・・・、

原発事故以来の、飯舘村内の○箇所の放射線量の推移、
今後の放射線量の推移予想と累積放射線量予想、
その予想累積放射線量が、健康に及ぼす危険度、、、

最低でもこれらを公表して、つまり科学的データーを示して、
説明せねばならないと思う。
さらにいえば、従来まで、通常の生活をしている普通の人が
被曝する放射線量の基準は1ミリシーベルトだったが、
この事故以来の基準を20ミリシーベルトに引き上げた根拠、
この値は、赤ちゃんでも、妊婦でも、子どもでも、大人でも・・・同じである根拠、
・・・などを、少なくとも当事者である村民には、説明せねばならないだろう。

また、さらにいえば、政府の責任で、
避難先の確保、避難先での生活の確保もしっかり示さねばならない。

残念ながら、昨日の政府の説明では、
データーの提示、具体的な避難先、避難後の生活・・・
などは示されたとは伝わってこない。

現政権は、どこまで、国民へ、国への信頼を失わすのだろうか。

暫定基準値以下は、ゼロでは無い。

僕が所長(理事長)をしている、
NPO法人 食の未来研究所主催で、緊急講演会を開催することにした。
通常は、食を通じてのアンチエイジング、
食を通じての健康・・・といった切り口で、
未来の食の姿を絡めながら講演を行うことが多いのだが、
多くの皆様からのご要望があり、急遽、講演会を開催することにした。
「今ある危機、原発事故にどう立ち向かうのか?」
という題目での講演だ。出来れば各地で行っていきたいと思う。

昨日、第一回目として決めた講演会の日時は下記の通り。

4月26日(火)①13:00~  ②18:00~ 
場所:横浜市港北区新横浜2-15-12 共立新横浜ビル3F 会議室
講演参加費用を2000円いただく予定で、いただいた参加費全額は、
財団法人あしなが育英会の東日本大震災・津波 遺児募金へ寄付させて頂く予定だ。

さて、僕は、ヒトをあからさまに、公の場で批判することは、
今までしてこなかった。
でも、今回の原発事故とその後の対応についての
政府や東電などの対応に心底、腹が立ってしまったので、
申し訳ないが、批判を続けさせて頂く。

原発事故以来、食の安全・安心がゆらいでいる。
原発事故によって拡散したり放出されたりした放射性物質が、
野菜や生乳や魚介類を汚染し、
暫定基準値以上に検出されるようになったのが、
3月22日の、ホウレンソウだ。

以来、多くのものが、出荷停止になっているが、
この出荷停止の基準は、1キログラム当たり2000ベクレルの
規制値によるものだ。
その後、3週連続で基準値以下のものは、出荷停止処置が解かれてきている。

ニュースでも良く耳にするが、
「基準値以下となり、出荷されるようになった」というフレーズだ。
このことをアピールする意味で、芸能人や最近では政治家が、
基準値以下である野菜を食べるシーンが放映されるようになっている。

ここで、我々が知らなければならないのが、
基準値以下=放射性物質の存在がゼロ では無いということ、
測定をしていない野菜(検査をすりぬけた野菜)も市場には存在すると予想され、
基準値以下の野菜を生産している地域の野菜なら、
基準値以下の数値の存在があると考えるのが普通の考え方だ。

政府も報道も伝えてはくれないが・・・。

「ほら、こんなに食べても安全でしょ?」とテレビニュースでアピールされても・・・。
放射性物質は急性中毒物質ではないわけだから・・・。
極端に言えばその食べたヒトの10年、20年後を見るのが正しい判断だ。

放射性物質は、体内被曝、体外被曝ともに、
全てを積算して考えなければならない。
その理由は、放射性物質が、空気中から、吸い込んだり着いたりすること、
水を飲むこと、野菜、魚などを食べることから・・・
体内に侵入してくるのだから、住んでいる地域の放射線量をはじめとする、
侵入してくる放射線量を足し算して、時間を考え、トータルの
被曝量を考えねばならないのだ。

だから、各個人が判断できる数値を政府はしっかり公表すべきであると考える。
基準値以下となったというなら、その測定結果があるはずだ。
その数値は公表すべきではないのか。
また、測定していない作物や魚やその他のものが何であるのかも・・・。
これらの公表されたデーターから、
各自の住んでいる環境の放射性物質量を考え、
口にするかしないか、口にする量をどれほどにするか・・・
を考えていくのが良いだろう。

昨日のニュースで、菅総理が、キュウリを食べる
パフォーマンスをしていた。
その時、カメラの前で、持参されたキュウリを手に取りながら、
「食べて大丈夫ですか?」・・・と言って口にしていた。
うーん・・・、やはり、駄目かも知れない・・・。

復興の構想は大切だが、パフォーマンスでは駄目だ。

毎週日曜日の朝7:45~8:00の15分間、
ラジオ日本(AM 1422KHz)で、
「若山祥夫 食の情報最前線」という番組を持っている。
昨年の9月5日以来、今度の日曜日(17日)で、33回目の放送となる。
毎回、ゲストの方をお招きし、その季節、そのゲストの方・・・
にちなんだ食材を取り上げて、語り合う情報番組だ。
NPO法人 食の未来研究所の所長として、
食の未来を見据えながら、日常の食を楽しもうという視点から
語ってきている。

食の未来研究所のホームページで、いずれ、今までの
バックナンバーをお聴き頂けるようにしていくつもりだ。
また、現在は、日曜日の放送のリアルタイム(7:45~8:00)
の間に、トップページにあるラジオ放送のバナーを
いつクリックして頂いても、その時点から放送を15分聴いて頂ける。
ただし、前週の放送分であることはご了承頂きたい。

ちなみに、17日に食の未来研究所のホームページで
お聴き頂けるのは、10日放送分で、
ゲストは、グルメリポーター 彦摩呂さん だ。

さて、昨日、東日本大震災復興構想会議の初会合が
開催されたらしい。
未曾有の大震災・大津波によって、東日本の広域が
それこそ未曾有の被害を受けたのだから、国を再建するくらいの規模で、
復興を成し遂げなければならない・・・ことは、良く理解できる。

だけれど、忘れてはいけないことがあると考える。
大震災・大津波によって、行方不明になられた方々の捜索、
また、引き起こされた福島原発事故の対応、
避難している方々の今日・明日の暮らし・生活をどうしていくのか
・・・はまだ現在進行中だ。
この現在進行形の事項が終息した時点が
復興のベースになるのではないか。

いま、国として最大の力を注がねばならないのは、
原発事故の対応、行方不明の方々の捜索、
避難している方々への対応であり、
この点が、はっきりとした時点で、
国民が鼓舞するような復興のビジョンを示して欲しい。

その来るべき時に備えて、日本人の英知を集約した
復興ビジョンを作る会合なら持つべきだが、
その作業の有無を表に出す必要もない・・・
少なくとも今の時点では・・・。

菅総理の下で、昨日の東日本大震災復興構想会議を
はじめすでに多くの会議体が存在するという。
リーダーの確固たる意志がない会議体の乱立は、
単なるパフォーマンスと思われても仕方ないだろう。

衆議院議員 原口一博氏講演「危機の指導者とは」を聴いた

福島原発の事故・・・事故のレベルを5から7に引き上げたことに対し、
国民はじめ、世界各国から、日本への不信感が広がっている。
しかも、官房長官が会見で述べたように、3月中にはレベル7相当と、国は分かっていたという。
一説によれば、統一選挙が行われた10日までは、発表しないと決めていたという。
まったくもって、国民の命を何と心得るのか・・・。

さらには、菅総理が、福島第1原発から半径30キロ圏内などの地域について
「そこには当面住めないだろう。10年住めないのか、20年住めないのか、ということになってくる」
と発言したという。
その後、訂正しているが、総理と会談した松本健一内閣官房参与が、
会談直後に総理の発言として記者に言ったのだから、事実なのだろう。
リーダーとして失格だ。

代わりのリーダーは出てこないものか・・・、出てこないようなら、
本当に日本は、終わってしまう気がする。

新リーダーの元、一刻も早く、福島原発事故による飛散した放射性物質の
種類、量、拡散データー、今後の拡散予想、
土壌・水・海・作物・畜産物・魚など口に入るものの放射性物質量または、放射線量・・・
などのデーターを出して欲しい。

新リーダーの元、一刻も早く、暴れ狂う可能性のある原発事故の終息への道のりを示して欲しい。

新リーダーの元、一刻も早く、非常事態の元、超法規的な処置で、現場に権限を委譲し、
例えば被災した方々に、今一番必要な現金、そして仮設住宅がいきわたるようにして欲しい。

このような現在進行中の原発事故を終息させ、
被災なさった方々に生きる希望を持てるようにした上で、
新リーダーの元、一刻も早く、復興への道のりを歩んでいこう!と全国民に宣言して欲しい。

史上最大の危機に陥っている今の日本に必要なのは、真の指導者・リーダーの出現だと思う。

「危機の指導者とは」という題目の講演を聴きに、
昨日13日、午後6時を目指して赤坂区民センターに行った。
衆議院議員 原口一博氏の講演だ。
この講演会の存在を知ったのが、昨日の朝6時過ぎ・・・
経済学者 植草一秀氏のブログで知ったので、
急遽、申し込みのファックスを入れたのだった。

ファックスを入れただけだったので、会場には入れないかも・・・と不安があり、
「こんな時には、早い行動に限る」というわけで、開始の1時間前に、会場に着いた。
一番乗りだった。
早い行動は三文の得??というわけで、最前列に座ることが出来たのだった。
原口氏の講演は、1時間半にわたった。
原口氏の言う真のリーダーを我々国民は、一刻も早く持たねばならない。

では、何が出来るのだろうか・・・。
4月16日(土)、「『脱原発社会』こそ究極の『共生国家だ」を理念に、
菅首相の退陣を要求する「脱原発社会を作ろう
」デモが行われるらしい。
参加するのも一つの方法かもしれない。

全く心に響かない、国のリーダーの会見・・・

僕だけなのだろうか・・・
「本当に、この国は、駄目かも知れない」と思ってしまっているのは。

昨日の菅総理の会見・・・いち早く対策本部を立ち上げ自衛隊に出動命令(自慢話・・・?)、
復興、復興、頑張ろう、頑張ろう、
(避難所の今の生活はまずはどうしてくれるの・・?6月までにグランドデザイン・・・?)、

こんなに心に響かない、国のリーダーの会見は、あっただろうか。

それより何より、この総理の椅子にしがみついていたいだけ・・・
と国民から見抜かれている情けない総理が、
会見で真っ先に言わねばならないのは、
今現在、続いている福島原発の事故処理の事ではないのか!!

放射性物質の拡散、燃料棒の溶解をこれ以上進行させないため、
政府が行っている事、そして、今後の見通し、世界中の方々への謝罪・・・・
これを真っ先に言わずして、復興・・・?

原発に関しては、さんざん、復興をしていこう・・・と言った後に話し始めた。
だが、これも内容のない、全く国民の不安を除くものではなかった。
農家や水産業に対する補償問題では、
「一義的には東電にその義務があるが、場合によっては政府も考える」
というような内容・・・あーあ、この場に及んでも責任逃れか・・・。

諸外国の主たる新聞に、菅総理の署名入りの広告を出したらしい。
震災後、一ヶ月が経ったからだという。

その内容は・・・題は「絆(Kizuna)」、震災に際しての各国からの支援に対する感謝。

おいおい、間違ってないか?
今現在、チェルノブイリと同等のレベル7の大事故を起こし、
今もって、終息せず、今もって放射性物質を撒き散らしている、張本人が、
「絆」・・・?
その前に、広告出すなら、謝罪広告でしょう。

最悪の原発事故を起こし、
その後の情報隠し・対応のまずさ・リーダーシップの欠如が露呈している
日本の少なくとも今の総理に対して、誰も、「絆」の気持ちなんて、持てないだろう。

国民がパニックになるからというデーターの隠ぺいは、許せん!

僕は、横浜国立大学工学部出身で、博士号を岡山大学農学部で取得したから、完全な理系だ。
だけれど、放射性物質の総量の単位や、放射線の単位は、まったく知らなかった
・・・少なくとも、この原発の事故以前には。
そんなわけで、多少は単位について理解出来ている・・・と思っていたのだが、
今日の報道で、吹っ飛んでしまった。

「3月15~16日に2号機の爆発で相当量の放出があり、
放出された放射性物質の総量を推定したところ、
放射性ヨウ素換算で37万~63万テラベクレルになった。
INESの評価のレベル7にあたる数万テラベクレル以上に相当した。」
・・・???テラという単位は、1兆倍を表すらしい。
その1兆倍の数10万倍???単位の大きさに愕然としてしまう。

この報道によって、今回の福島原発の事故に伴う情報の隠ぺいが、
多くの被害を引き起こすことが推察される。
今回の発表には、2つの問題があると、素人の僕でも指摘できる。

1.放射性物質は様々なものが存在する。
今回の報道の放射性物質の総量報道は、放射性ヨウ素換算である。
この放射性物質の種類が、実はもう特定されているのではないかということだ。
もしヨウ素以外の危険性の高い物質が飛散していたら、被害がさらに大きくなるだろう。
今からでも、放射性ヨウ素換算では無く、放射性物質の種類と、量を発表すべきだと考える。

2. 3月15日には、これらのデーターを取得していたわけで、
知らぬは、日本人だけだったのではないか・・・。
現在は数値が下がってきているということから、発表したのかも知れぬが、とんでもないことだ。
そのデーターを取得した時点で、
速やかに、最低でも30キロ圏外への避難指示を出すべきではなかったのか。
諸外国が、自国民に、80キロ圏外への避難、あるいは日本脱出を指示したのは、
このデーターを知ったからではないのか。

この2つ以外にも問題はあると思うが、最悪の事故を、
当初は「事象」と表現していた、政府、東京電力、保安院・・・、
断罪されるべきだ!!
国民は、心底、怒らねばならない。

政府筋は言うのだろう。
そのまま言えば、国民がパニックになるから、
「安全だ、安心して・・」と表面で言いつつ、データーを隠ぺいしたのだ・・・と。
日本は、こんなに、国民を馬鹿にし、さらには、粗末に扱う国だったのだろうか。
国民の命の重さを何と考えるのか!!

福島原発事故は史上最悪の人災だ。

忘れもしない、
一か月前の3月11日、若山祥夫個人としてのブログを始めようと
準備していた矢先の未曾有の3大惨事・・・
東日本大震災、大津波、原発事故が起きた。

被害にあわれた方々、関係者の方々には、
心からお悔やみ、お見舞いを申し上げたい。

震災の発生を聞き、急遽、成田空港を目指して、帰国したが、
テレビで見る大震災、大津波の爪痕、原発事故の重大さに、
また、続く余震の怖さに言葉を失う毎日だった。

一か月経ったいま、ブログを開始することにしたのだが、
残念なことに、原発事故は、いまだに終息の見通しさえついていない。

放射性物質が大量にばら撒かれ、空気中に、土地に、川に、海に拡散され、
空気からは直接に、土・川・海からは、あらゆる食品から
我々の体内に侵入してくる恐れがある。

放射性物質は放射能を発生する能力を持っている物質で、
それらは、放射線を放出している。
この放射線によって、生きていく中で極めて強い悪影響が及ぼされてしまうのだ。
NPO法人 食の未来研究所の所長として、食の未来を考えるうえで、
食の現在の安全安心がぐらつくことに、強い憤りを感じるのである。

大震災、大津波による未曾有の大災害・・・
これは、天が我々に与えた試練かもしれないから、
素直に受け入れ、輝かしい復興に向けて、
世界の方々からの支援も受け入れながら、
日本国民が一体となって、突き進んでいくことが出来る・・・
だが、今、その復興そのものを阻止しているのが、
原発事故による、原子力の暴走だ。

この暴走は、大量の放射性物質を世界中にばらまき続けているのだから、
日本だけの問題ではなくなっている。
百歩譲って、大震災、大津波によって、
原発の建屋が壊れ、電源が遮断され、原子炉が危機に瀕したところまでは、
しょうが無いとしよう。
だが、その後の政府・東電の対応によって、
ここまで、被害を拡散しているのだから、
現在も続いている原発事故は、完全な前代未聞の大人災と言えるだろう。

現在、福島原発では、燃料棒の冷却を継続するために、
数百人の東電の関係者の方々が、頑張っている・・・だが、これで良いのだろうか。
僕は、政治には素人だから、上手くは言えないが、
3月11日に原発が制御不能になりかけた時点で、
政府は、国家非常事態宣言のようなものを出して、
一企業である東電を、国家の管理下に置いて、
自衛隊・消防・海外の特殊部隊をそれこそ総動員して、
事に当たるべきではなかったのか、
また、日本列島が、大地震の連鎖に陥るかもしれないと言われている状況下、
国家の命令下、賛成反対の議論は差し置いて、
全ての原発を停めるべきではなかったのか・・・と思う。

今からでも遅くない・・・。
数千人、数万人を投入して、原発の暴走を食い止めて欲しい、
原発をすべていったん停止し、連続した原発事故が起きないようにして欲しい。

さらには、刻々と変わる風向き、放射線量、汚染された食品や水の放射線量
・・・等のデーターを正確に出すべきである。
我々は、馬鹿では無い。
これらのデーターを基に、総被曝量を計算し、
ある地域の方々は避難、ある地方の作物は今日は口にしない・・・
などの判断が出来るのである。

放射性物質は、空気の存在から、吸い込んだり着いたりすることから、
水を飲むことから、野菜、魚などを食べることから・・・
体内に侵入してくるのだから、住んでいる地域の放射線量をはじめとする、
侵入してくる放射線量を足し算して、時間を考え、
トータルの被曝量を考えねばならないのだ。
基準値以下という表現があるが、基準値以下でも放射線が検出されているなら、
放射線はゼロでは無い。
それらを口にしたら、積算の計算をした方が良いのだ。

避難指示に関して言えば、放射性物質の飛散は、円心で均一に飛散するわけではない。
風向きに従った避難地域を決め、避難先を確保し、避難先の食糧もしっかり確保すべきである。

数か月あるいは、数年にわたり、放射線と向き合っていかねばならない状況下、
情報の隠ぺい、情報の操作は、許されない。
放射線の影響を将来にわたって受ける可能性のある幼児、児童、若者・・・
優先的に避難指示を出すべきである。
彼らが、日本の将来を担っていくのだから・・・。

チェルノブイリの原発事故から約25年経った現在、
ある地域には、20~25歳の年齢層の若者がいないという・・・。
こんなことを日本で起こしてはならないのだ。