アーカイブ : 2011年 5月 7日

実のある質疑応答なら、正しい議論が出来るハズ

昨日、緊急の記者会見で
総理が、浜岡原発の運転停止を中部電力に要請したと発表した。

この30年以内にマグニチュード8以上の東海地震が
87%の確率で起こると予想されていることを受けての決断である。

福島原発の事故以降、日本にある原発、
特に浜岡原発の運転停止の必要性は、
多くの識者が指摘してきたから、
浜岡原発の運転停止が行われれば、
国民の不安はかなり低減されるだろう。

発表後、記者からの質問があった。
正確ではないかも知れないが・・・書いてみる。

「今まで、中部電力は、マグニチュード8.0の東海地震が起きても、
浜岡原発は安全だと言い続けてきたが、
その安全宣言のどこが危険と判断した結果の運転停止なのか?」
総理の答えは・・「30年以内にマグニチュード8以上の東海地震が
87%の確率で起こると予想されている」

「運転の停止要請ということだが、もし、中部電力が断ったらどうするのか?」
総理の答えは・・「法律上の中止命令は出来ないので、
要請をした」

いずれも、答えになっていない。

この答えで、質問をした記者は満足なのだろうか。
このような問答で、記者会見をしたという、実績だけが残れば良いのだろうか。

真剣なやり取りの記者会見、
その会見に基づいた報道、
記者の意見・・・などを知りたいものだ。
そのことによって、国民の中でも議論が活発になるのではないか。