アーカイブ : 2011年 10月 19日

さらに、農業に革命を起こす!

昨日は、福島県矢祭町にある、【本物の市場】の矢祭農場、矢祭工場へ行った。

矢祭町は、福島県で唯一と言っても良いくらい、奇跡的に、放射性物質の飛来が少なく、
空気中も、土地も、作物も、放射性物質汚染が無い。
国内外で発表される汚染マップからも明らかだ。

僕は、原発事故が起こった以上、国や地方自治体の責任で、
全ての食の放射線量を明示して、流通させるべきと思っているが、その動きは全く無い。

だから、【本物の市場】の矢祭農場、矢祭工場からの生産物、
【本物の市場】が取り扱う製品群は、
すべて、自主的に公的機関で放射線量を測定している、採算度外視で・・・。

お陰様で、全ての製品が、測定環境中(東京都立川市)の放射線量以下で、
(ベクレルのシーベルト(人が受ける放射線量)換算で、0.06マイクロシーベルト/1時間)
「不検出」の結果を得ている。
この結果を公開して、全ての製品を出荷しているのが、【本物の市場】だ。

ただ、この10月から、厚生省の通達で、従来の「不検出」の結果表示を
「検出限界以下」としなければならなくなった。
これは、解せない・・・・!
国が勝手に暫定基準値(作物類:500ベクレル=約11マイクロシーベルト)を作り、
数値は公表せず、「基準値以下」だから、出荷オーケーとしている、
この「基準値以下」と同じと誤解されたのでは、たまらないからだ。

ただ、国の決定には従わねばならないから、今後の結果は、
「基準値以下」で出していくが、誠実に、正直に、今後も今の姿勢を貫くつもりだ。
国や地方自治体は、しっかり考えて欲しい・・・
国の未来を担う、国を支えていく、子ども・若者、彼らを守らずして、
国は栄えていくはずがない。
流通する全てのものに、放射線量の明示をすべきなのだ。
高濃度に汚染されたものと、汚染されていないものを、混ぜて、
「基準値以下」だから・・・と出荷されたのでは、たまらない。
当然、国民は、バカではないから、産地をしっかり確認することになる。
産地で括られては、困ってしまう【本物の市場】のような流通業者は、自主的に、
数値表示をすることになる。
ただ、これは、採算度外視になるから、全ての業者が出来るものではない・・・・
困ったものだ。

さて、昨日、矢祭町へ行ったのは、
【本物の市場】の矢祭農場ではある実験の途中経過を、
矢祭工場では、国内トップクラスのアルカリイオン軟水「矢祭の水」の
ラインテスト確認を、それぞれ行うためだった。

農場では、ブロッコリー、ほうれん草、
僕が杉の木の皮を醗酵させて作った堆肥(ウィルファーム(=未来の土))、
それぞれに、クラシックを聴かせ、聴かせていないものとの、比較を行っている。
クラシックを聴いて育つ作物類の生育が良くなり、
さらに味も良くなるという、結果に基づいて、その再現をしてみようとの試みだ。

おそらく、クラシックを聴くと、作物がリラックスし、
作物の免疫力(作物をヒトと考えての表現)がアップするからではないかと
僕は考えている。

矢祭農場では、僕の作った堆肥・ウィルファームで、作物類は育っているが、
実は、それだけでも、免疫力がアップした結果が得られている。
病気になりにくく、食べて美味しい作物が出来るのだ。

土と、環境(クラシック)の合体で、更なる作物の免疫アップ効果が得られたら、
それは、農業の革命に通じるかも知れない・・・。