アーカイブ : 2011年 4月 12日

国民がパニックになるからというデーターの隠ぺいは、許せん!

僕は、横浜国立大学工学部出身で、博士号を岡山大学農学部で取得したから、完全な理系だ。
だけれど、放射性物質の総量の単位や、放射線の単位は、まったく知らなかった
・・・少なくとも、この原発の事故以前には。
そんなわけで、多少は単位について理解出来ている・・・と思っていたのだが、
今日の報道で、吹っ飛んでしまった。

「3月15~16日に2号機の爆発で相当量の放出があり、
放出された放射性物質の総量を推定したところ、
放射性ヨウ素換算で37万~63万テラベクレルになった。
INESの評価のレベル7にあたる数万テラベクレル以上に相当した。」
・・・???テラという単位は、1兆倍を表すらしい。
その1兆倍の数10万倍???単位の大きさに愕然としてしまう。

この報道によって、今回の福島原発の事故に伴う情報の隠ぺいが、
多くの被害を引き起こすことが推察される。
今回の発表には、2つの問題があると、素人の僕でも指摘できる。

1.放射性物質は様々なものが存在する。
今回の報道の放射性物質の総量報道は、放射性ヨウ素換算である。
この放射性物質の種類が、実はもう特定されているのではないかということだ。
もしヨウ素以外の危険性の高い物質が飛散していたら、被害がさらに大きくなるだろう。
今からでも、放射性ヨウ素換算では無く、放射性物質の種類と、量を発表すべきだと考える。

2. 3月15日には、これらのデーターを取得していたわけで、
知らぬは、日本人だけだったのではないか・・・。
現在は数値が下がってきているということから、発表したのかも知れぬが、とんでもないことだ。
そのデーターを取得した時点で、
速やかに、最低でも30キロ圏外への避難指示を出すべきではなかったのか。
諸外国が、自国民に、80キロ圏外への避難、あるいは日本脱出を指示したのは、
このデーターを知ったからではないのか。

この2つ以外にも問題はあると思うが、最悪の事故を、
当初は「事象」と表現していた、政府、東京電力、保安院・・・、
断罪されるべきだ!!
国民は、心底、怒らねばならない。

政府筋は言うのだろう。
そのまま言えば、国民がパニックになるから、
「安全だ、安心して・・」と表面で言いつつ、データーを隠ぺいしたのだ・・・と。
日本は、こんなに、国民を馬鹿にし、さらには、粗末に扱う国だったのだろうか。
国民の命の重さを何と考えるのか!!