アーカイブ : 2011年 4月 15日

復興の構想は大切だが、パフォーマンスでは駄目だ。

毎週日曜日の朝7:45~8:00の15分間、
ラジオ日本(AM 1422KHz)で、
「若山祥夫 食の情報最前線」という番組を持っている。
昨年の9月5日以来、今度の日曜日(17日)で、33回目の放送となる。
毎回、ゲストの方をお招きし、その季節、そのゲストの方・・・
にちなんだ食材を取り上げて、語り合う情報番組だ。
NPO法人 食の未来研究所の所長として、
食の未来を見据えながら、日常の食を楽しもうという視点から
語ってきている。

食の未来研究所のホームページで、いずれ、今までの
バックナンバーをお聴き頂けるようにしていくつもりだ。
また、現在は、日曜日の放送のリアルタイム(7:45~8:00)
の間に、トップページにあるラジオ放送のバナーを
いつクリックして頂いても、その時点から放送を15分聴いて頂ける。
ただし、前週の放送分であることはご了承頂きたい。

ちなみに、17日に食の未来研究所のホームページで
お聴き頂けるのは、10日放送分で、
ゲストは、グルメリポーター 彦摩呂さん だ。

さて、昨日、東日本大震災復興構想会議の初会合が
開催されたらしい。
未曾有の大震災・大津波によって、東日本の広域が
それこそ未曾有の被害を受けたのだから、国を再建するくらいの規模で、
復興を成し遂げなければならない・・・ことは、良く理解できる。

だけれど、忘れてはいけないことがあると考える。
大震災・大津波によって、行方不明になられた方々の捜索、
また、引き起こされた福島原発事故の対応、
避難している方々の今日・明日の暮らし・生活をどうしていくのか
・・・はまだ現在進行中だ。
この現在進行形の事項が終息した時点が
復興のベースになるのではないか。

いま、国として最大の力を注がねばならないのは、
原発事故の対応、行方不明の方々の捜索、
避難している方々への対応であり、
この点が、はっきりとした時点で、
国民が鼓舞するような復興のビジョンを示して欲しい。

その来るべき時に備えて、日本人の英知を集約した
復興ビジョンを作る会合なら持つべきだが、
その作業の有無を表に出す必要もない・・・
少なくとも今の時点では・・・。

菅総理の下で、昨日の東日本大震災復興構想会議を
はじめすでに多くの会議体が存在するという。
リーダーの確固たる意志がない会議体の乱立は、
単なるパフォーマンスと思われても仕方ないだろう。