アーカイブ : 2012年 10月 5日

脱原発への本気度を、評価したい

国民の生活が第一の党首、小沢氏が、脱原発を宣言し、
それに向かって歩み出しているドイツを視察するという。
政策実現のための視察・・・、その本気度が覗える。

国民の8割方が、原発反対という状況下、
僕は、政治家のとるべき姿として、評価したい。

・・・だが、マスコミは、これを、パフォーマンスという。
多くのマスコミや評論家は、
小沢氏は、かつて、限定的に導入すべき・・・
との持論を展開しながらの原発政策を進めていたという
事実は無視し、
推進派だったではないか、
原発事故が起こるまで、
脱原発という言葉を発したのを聞いたことがない・・・
などと批判する。

僕は、おかしいと思う。

僕も含めて多くの国民は、原発事故に直面するまで、
安全神話を信じ切っていた・・・というか、
当たり前のように、原発の存在を認め、
クリーンな発電を感謝し、電気を使っていた。

原発事故に直面し、意識が変わったのだ、、、というか、
変わらざるを得なかったのだ。

小沢氏のみならず、全ての政治家は、原発事故に直面し、
現実を見て、将来を考えた時には、意識を、考えを変えて欲しいし、
変えなくてはならぬのではないか。

では、現実の政治はどうか。
脱原発依存・・などという、わざと「脱原発」を避けた新語を持ち出し、
結局は、原発に依存する方向から脱する=原発は続けていくというごまかしや、

2030年台までの脱原発を目指すと言いながら、
40年は稼働可能としている、原発の新設が開始されたり、

電力が不足し、国民生活が混乱するとの屁理屈・誤魔化しで、
原発を再稼働させたり・・・

国民の多くの意志は無視して、やりたい放題。

外交問題を強調して、原発問題や消費税や社会保障などは、
封印するような政治家ばかりが、やたら目立つ。

こんな中での、小沢氏の政策や行動を非難する・・・
全く持って、僕は理解に苦しむのである。

原発事故で、簡単に国土を失ってしまう、地球に住めなくなってしまう、
人類が滅亡する、若者に未来を託せなくなる・・・という現実を我々は知った。
それなのに、連日の報道では、原発関連の話題は少なくなる一方だ。

今も、福島第1原発4号機はじめ、全てが、危険な状況だ。
台風が来ても、地震が来ても、原発から出続ける放射性物質が、
増えたのか、思わぬ方向に飛散していないのか、
そもそも、原発の建家や、貯蔵タンクの状況はどうなのか?、
燃料を冷やしている汚染水はどうなっているのか、水位は?
・・・こんな報道は、全く無い。

小沢氏の本気度を僕は評価したい。
この行動を、また、今後の行動を、マスコミがどのように、報道していくか
・・・一切無視か、批判的な報道が中心になることは想像できる。
本当に、最近の大手新聞やテレビ報道は、
都合悪いことは報道しないし、その世間誘導がミエミエで、
「こんな日本に誰がした!!??」と叫びたい。

自分の目で、自分の考えで、行動を起こすこと・・・
これが今、日本国民に求められているのではないだろうか。