アーカイブ : 2012年 5月 24日

杉のほだ木でのシイタケ栽培試験のスタートだ。

福島県矢祭町に、僕が、杉の木を発酵させて作った土を使った、
(株)本物の市場 矢祭農場がある。

【本物】が集う市場を目指して、
矢祭農場で採れるお米・農作物・果物、
矢祭町の名産品となるであろう、国内トップクラスのアルカリイオン軟水「矢祭の水」、
純米酒「夢の結祥」、
ゆず皮丸ごとゼリー・・・等々、
数多くの【本物】を、国内外に、ご提案し続けてきている。

原発事故以降は、全品、放射線量の測定をして、
放射線量「不検出」の証明書と共に、安心もお届けしてきている。

この放射線量は、【本物】をアメリカ等海外に輸出する際には不可欠だから、
測定の基準は海外基準に匹敵する基準だ。
実際に、この証明書に基づいて、海外への輸出は、
原発事故以降も順調に推移している。

福島県といえども、最南端に位置し、阿武隈山脈で、放射性物質の流れが遮断され、
幸いなことに、矢祭町の放射線量は、東京並・・・だから、この放射線量が維持できている。

だが、残念ながら、福島・・・と言うだけで、敬遠されてしまう事実も存在する。

そこで、(株)本物の市場としては、先月、本社を敢えて、新横浜から、ここ矢祭町に移し、
矢祭町の方々と、ともに、風評と闘うことにした。

その矢祭町で、昨日、杉の木のほだ木でのシイタケ栽培試験をスタートさせた。
杉の木で、生育しやすい、シイタケ菌4種類を、
伐採してからの乾燥期間条件を変えた杉のほだ木3種類に、植菌していく。

昨日は、その初日の作業・・・。

シイタケ栽培のプロである、Mさんとそのご両親が作業の中心だ。
まずは、Mさん宅で、ご両親と打ち合わせ。
80歳近くになるというお母さんから、
いきなり、「How do you do? Welcom!」と言われた時には、
ちょっとビックリしたけれど、初対面の、緊張感はすっかりほぐれたのだった。

激しい雨が降った前日と違って、晴れ渡った、青空の下で、
未来へ繋がる、意義ある実験がスタートしたのだった。

この試験の様子は、僕が所長を務める、
NPO法人 食の未来研究所で、ご報告させて頂く予定だ。