アーカイブ : 2012年 5月 6日

僕にとっての・・通い続けたくなる料理屋さん

打ち合わせには、美味しい食事が伴うと、
相手との距離が縮まり、内容も濃くて良い方向へ行くと考えている・・・
という理由から、行きつけのお店をはじめ、新しいお店を予約して、
食べたいなあ、食べてもらいたいなあという食事との出会いを演出する。

「打ち合わせ」を人質に取りながら、グルメ?を楽しんでいるのかも知れない。

多くの店と出会ってきたし、これからも多くの新しいお店に出会うのだろうが、
「この味で、食べて!」と大将やマスターの味を半ば強要されるようなお店は、好きではない。

料理の美味しい、不味いということではなく、
味の濃い薄いという場面のことである。
味が濃い、薄いというのは、個人差が非常に大きく存在すると思っているからだ。

先日、ある有名なシェフが、テレビの中で話していた・・・
「味の調整は、薄味から行います。薄のを濃くするのは簡単ですが、
濃い味を薄くすることは出来ないからです」。

この言葉からすれば、お客さんの好みの味付けの濃度は、
十人十色であるのだから、多くの調理人は、多少、薄めに仕上げるのではないだろうか。
だったら、味の濃さを調整できるように、調味料の類は、テーブルに置いておいて欲しい
・・・と味の濃い目が好きな僕は思うのである。

先日、初めて行った、某レストランにて・・・、
「マスター、悪いけど、お塩、いただけますか?」と言うと、
「はい、わかりました・・・。どうぞ・・。」と小さなお皿で塩を出してくれた。
その塩は、粉塩・・・。
うーん、、、塩を出してくれたことは、嬉しかったのだけれど、
粉塩は、指でつまんで、振りかけようとすると、万遍なくうまく振りかけられないのだ。
これでは、部分部分で、塩加減が変わってしまう。
いくら僕でも、これでは、、、、、。

出された料理をそのまま食すことを原則としている、
料理屋さんに、客が要求する調味料の種類までの配慮を期待する方が、
いけないのだろう・・・が、
数多い料理屋さんの中には、テーブルに置く調味料を充実させているところもある。
そんな、料理屋さんには、ずっと通いたいなあ、と思ってしまうのだった。