アーカイブ : 2011年 7月 20日

グルメリポーター誕生・・・?

「若山祥夫 食の情報最前線」
(毎週日曜日朝7:45~8:00 ラジオ日本(AM1422KHz))は、
毎回、ゲストを招いて、そのゲストにふさわしい、
食材や食のシーンを取り上げて、話を進めていく内容だ。
生放送ではなく、収録方式で、15分の放送に対して、30~60分程の収録をする。

収録し、編集するのが、Yプロデューサーなのだが、
いつも、さすがにプロだなあ、と感心する。

収録時には、頭の中で、おそらく、内容を組み立てているのだろう。
思い通りにいかないと、納得いくまで、何度もNGとなって、やり直し・・・
もちろん、ゲストに対しても容赦は無い。

収録時は、緊張の連続だ。
キャスターの松川さんの最後の締め言葉・・・
「今日から老いない食べかたを実践しましょう」の後、数秒の沈黙・・・
そこで、沈黙を破るYプロデューサーの「はい!オーケーです!」という
大きな声が響き渡った時に、一気に緊張から解き放たれるのだ。
だが、通常は、2回分の収録をするので、「はい!オーケーです!」で、
心身ともに解放されるのは、2回目の終了時となる。

この収録内容を、15分の番組、実際には、10分くらいに編集するのが、
Yプロデューサー。
これも、素人には出来る作業ではない。
聞くところによれば、10時間以上、編集に時間がかかる場合もあるらしい。

最近のゲストとのやり取りの中で、僕自身が、ゲストが提供する料理を食して
感想を言うというスタイルも新しく取り入れている。
まるで、グルメリポーターである。
Yプロデューサーのアイデアだが、僕の料理を食した時の感想が、ちょっと良いらしい
・・・僕は、必死に表現しているだけなのだが・・・。

Yプロデューサーによれば、
「食した時の感想は、その人の生き様、食への想い・・・などが表れるもので、
若山先生の感想には、先生の生き様とか食への想いが伝わる力があるのです」・・・。

評価されるのは嬉しい。

テレビでのグルメ番組で、
「旨い!」「美味しい!」「最高!」・・・
という感想しか聴かれないので、それは、嫌だな、しかもラジオだし・・
と思っているから、今後も、その時々の僕の感想を、僕なりの表現でしていこうと思う。
その表現が、聴いて下さる方にどう伝わるかは、
その聴く方の、生き様・食への想い・・・によって、千差万別ということなのだろう。