ただただ、頭を垂れて感謝を表す・・・
生まれるヒト、死にいくヒト・・・
希望を持てるヒト、持てないヒト・・・
延命を頼むヒト、拒絶するヒト・・・
退院後を思い描くヒト、描けないヒト・・・
美味しく食べれるヒト、食べれないヒト・・・
治療・看護するヒト、治療・看護されるヒト・・・
今、毎朝毎夕、行っている、10階建ての総合病院には、
様々な風景が、そしてヒトが存在している。
ゆりかごから墓場まで・・・ヒトの一生の風景が、24時間365日、そこにはある。
ヒトは決して一人では、
生まれてこないし、生きていけないし、病気と闘えないし、
死んでいくことは出来ないのだ・・・という当たり前のことを、
毎日毎日、教えられる。
医師や看護師の慈悲に満ちた優しい言葉に触れ、
また慈悲に満ちた治療看護の行為に触れ、
僕は心の中で手を合わせる・・・止まらぬ涙を拭いながら。