食の未来を見据えた実施試験がいよいよ始まる・・・。

研究室レベルでは、成功している・・・が、
実際の現場では、まだ実績がない。

もし、成功すれば、食の未来が開かれていく可能性が高い。

その現場への導入試験が、今月の20日過ぎに決まった。

一般に、シイタケ菌が繁殖しやすいという理由から、
クヌギやナラといった比較的柔らかい木(ほだ木)で栽培する。
十分にほだ木で、菌が育った時点で、圧力や水分などの刺激を与えることで、
シイタケの本体(子実体)が発生する。

このほだ木を杉の木で代替え出来ないか・・・
杉の木が非常に多い日本において、もしほだ木に杉の木を使えたら・・・と
多くの方ガタが考えてきている。

だが、杉の木は堅いリグニン質から成っているので、
普通のシイタケ菌はこれを分解して育つことがなかなか難しい、、、
ということは、杉の木のほだ木では、十分に菌が育たないので、
結果、良い子実体を得ることが出来ないのだ。

近畿大学のT教授は、このシイタケ菌の改良を目指し、
杉の木で育つシイタケ菌の創出に成功したのだ。
数年前にも実施試験をしたのだが、これは、上手くいかなかった・・・。
植菌のし方とか、ほだ木を置く環境が難しかったのかも知れない。

今月に予定している実施試験は、

1.シイタケ菌を杉の木で育ちやすい菌とするために、さらに改良を進めた 

2.シイタケを実際にほだ木にて生産しているプロに、今回の実施試験への協力を求めた 

この2点を実現させて、行う予定だ。

すでに、杉の木を切り出して、シイタケ栽培に適したほだ木にすべく、状態を見極め中である。

このような研究活動こそ、僕が所長を務める、
NPO法人 食の未来研究所 の食の未来を見据えた研究活動の一つであると言えるだろう

  1. コメントはまだありません。

  1. トラックバックはまだありません。