この親にしてこの子在り・・・にはまだまだ及ばぬ

病院に入院すると、

今までどんなに高い地位にいたヒトでも、
そうでなかったヒトでも。

男性でも、
女性でも。

若くても、
年老いていても。

・・・そんなことは一切関係なく、皆、一様に寝間着、
特に寝たまま世話を受ける人は浴衣を着ることになる。

そこには、今まで生きてきた人生の重みも、証も、存在しない。

共通するのは、「患者」というレッテルを貼られているということ。

このことに気付かない「患者」を、かれこれ1ヶ月以上、病院に通っていると、
良く見かける。

病室から、女性の看護士に、
「おい、お姉さん・・・布団かけてくれや・・」と大声で頼み事をする男性患者。

廊下中に、響く大きな声で、「もう嫌だよお・・・!」などと叫びまくっている患者。

若い医師に対し、説教をしているのか、持論を展開しているのかはわからないが、
しきりに話し掛けている患者。

こんな患者さん達を見る度に、僕自身が、患者になった時には、
こんな人にはならないぞ、と誓うのであった。

そんな中で、辛い状況にあるにもかかわらず、
診察・治療して下さる医師、研修医の方々、
昼夜を問わずに世話をして下さる看護士の方々に対して、

「ありがとうございます。」
「本当にお世話になります。」
「お陰様で気分が良くなりました。」

・・・など、息苦しさの中でも、必死に声を出して、
お礼の言葉を述べる母の姿・・・

この親にしてこの子在り、と言われるようになるには、
まだまだ修行が足りぬ!!と思う今日この頃である。

  1. facebookでは
    知人となったいたので・・
    お母様だったのですね

    博士ほどの方が
    そう思われるお母様って

    本当に偉大なお母様ですね
    こんなありきたりな言葉・・
    自分のボキャブラリのなさを悔やみます。

    負けないでください!

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