アーカイブ : 2015年 4月 24日

【経験を活かすヒト、殺すヒト】

銀座には、夜間、タクシーが空車の場合、通行禁止の
区間が存在する。
客待ちのタクシーによる渋滞を避ける意味が有るという。
 
先日の夜間、その区間で一斉の取り締まりがあった。
歩いていると、取締りを受けて切符を切られようとしている
運転手さんと、切符を切ろうとしている若い警官がいた。
若い警官から見れば、自分の親よりも年上と思われる
運転手さん・・・。
黙々と切符を切ろうと免許証をチェックしている警官の横で
手を合わせながら「お願いです。見逃してください、
あと少しで個人タクシーの免許が取れるのです」と
大きな声で懇願する運転手さん。
 
そこまでのやり取りしか分からないが、恐らく、警官は
反則切符を切ったことだろう。
その心中は察するものがあるが・・・。
反則切符を切られた運転手さんが、これを肥やしにして
更なる優良ドライバーを目指すとしたら、
恐らくあの運転手さんは立派な個人タクシーオーナーと
なる事だろう。
もしも、これを愚痴に変えたとしたら、タクシーの運転手の
仕事さえも失うことになるかもしれない。